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【試合結果】 全国高校サッカー選手権 神奈川県二次予選 一回戦 対慶應義塾高校戦

本日行われた、全国高校サッカー選手権 神奈川県二次予選 一回戦 対慶應義塾高校戦の結果報告です。

2020年10月18日 9:00キックオフ(40分ハーフ)
慶應下田G
藤沢清流 2-3 慶應義塾
(前半 0−1, 後半 2−2)

得点:慶應 前半9分, 清流 後半1分 (福江), 慶應 後半10分, 清流 後半19分 (廣石), 慶應 後半36分

先発
GK
17 加治佐 陸(2年)
DF
3  新道 大和(2年)
2  草間 海輝(3年)
4  廣石 佳太(2年)
10 本多 翔貴(Cp.3年)
MF
6  横坂 篤(3年)後半18分 out
23 岩田 侑悟(2年)後半8分 out
29 角貝 覇人(2年)
FW
8  久次 健太(3年)
9  福江 圭晃(2年)
13 土田 航大(3年)後半0分 out

交代
FW11 野中 拓磨(3年)後半0分 in
MF16 木崎 集太(2年)後半8分 in
MF14 川崎 子龍(2年)後半18分 in

Sub
GK1  岸 直生(3年)
DF5  外園 伸哉 (3年)
DF19 樋口 航 (3年)
MF7  若狭 颯太(3年)
FW15 後藤 壱 (3年)
FW26 末廣 和斗(2年)

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                 ↓ 後半18分以降
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2年ぶりに二次予選の舞台に戻ってきた清流。接戦を制した一次予選から3週間でどこまでチーム力の底上げができているか?K1所属の強豪慶應義塾高校との初戦を前に不安と期待が交錯する。コロナ禍の無観客でも決戦を前にした独特の緊張感がピッチを覆う。気温15度。昨夜までの雨も上がり絶好のピッチコンディションの中、清流キックオフでゲームは始まる。

試合開始後は慶應の鋭い縦への仕掛けに対し、清流も左サイド土田への素早い展開から何度か相手陣内への侵入を試みる。しかし前半8分。連続攻撃を凌いだあと与えた右CKを中央で綺麗に合わされあっさり先制点を許す。清流にはいきなり重いビハインド。その後も怒涛の攻めを繰り返され12分、15分、17分と立て続けにディフェンスが剥がされシュートを許す。清流にとって耐える時間帯がしばらく続くも、草間、廣石両CBの体を張った粘り強い守りやGK加治佐のスーパーセーブで追加点を与えない。30分が経過したあたりからはアンカー横坂の中盤での寄せが効き始め、角貝、岩田の両インサイドハーフも絶妙なポジショニングと厳しいプレスから徐々にセカンドボールへの対応が改善しバイタルエリアへ迫るプレーも増えてくる。35分には中央ボックス手前で福江の巧みなキープから右サイドフリーの久次へラストパス。清流初のシュートへ繋げる。その後の時間帯は久次が何度か相手陣内高い位置までドリブルで切れ込み揺さぶりをかけると、前線の動きも目に見えて活発に。ゴールへ迫る圧力も増し得点のにおいも漂うもほどなく前半終了のホイッスル。選手もベンチも十分やれる自信を抱きながらハーフタイムを迎える。

そして後半、土田に代わってこの日ベンチスタートの野中が左FWへ万を持して登場。すると意外な展開から清流に待望の同点ゴールが生まれる。キックオフ直後、清流自陣深くまで蹴り込まれたルーズボールを上手く拾った横坂が素早く前線へロングフィード。相手CBとの駆け引きから福江が巧みに裏へ抜け出すと、飛び出してきたGKをあざ笑うかのような絶妙ループがゴールネットを揺らす!後半30秒。相手の一瞬のスキを突くまさに電光石火の一発が決まり清流が試合を振り出しに戻す!!
その後高い個人技を誇る慶應も攻撃のギアを1段上げ再び猛攻を仕掛けてくる。多彩なバリエーションで何度も清流バイタルエルアまで侵入しシュートチャンスと作るも、ここでも草間、廣石の両CB、本多、新道の左右両SBの最終ラインは足を止めず食らいつき綻びを見せない。決定的なシュートシーンもこの日当たりまくりの加治佐が体を張ってはじき出す。しかし10分、相手右CKをクリアしきれず混戦となったところをペナルティエリア内で上手く流し込まれ再びリードを許してしまう。1-2と再度追う展開に。しかしそこで沈むことなくことなく果敢な反撃を見せるこの日の選手たち。スピードスター野中の30メートルの持ち上がりや途中出場の木崎が切れ味鋭いドリブルで右サイドを駆け上がり福江へのラストパスであわやの場面を作るなど、清流自慢のタレント達が可能性を感じさせる。そして飲水タイム直後、横坂と交代でピッチに送り込まれたのは川崎。再開直後のファーストプレーは右CK。逆サイドまで伸びてくる糸を引くような鋭い弾道のボールを蹴り込むと、左45度から走りこんだ廣石がジャンプ一番、高い打点からの渾身のヘディングシュート!一度はGK正面で弾かれるもこぼれ球を自ら詰めてゴールへ蹴り込む!なんという粘り!なんという精神力!清流が再度同点に追いつき再び試合を振り出しに戻す!!!
清流選手は歓喜の輪を作ることもなく、全員が素早くリスタートのポジションに戻る。’もう一点いくぞ!‘。気合の声がピッチに響き渡る。このまま一気の勝ち越しを狙い、チーム一丸、集中力を更に高める。27分には、中盤左でショートパスを受けた木崎が相手ディフェンダーをスルスルとかわしてボックス内に侵入。たまらず相手DFも捨て身のスライディング。倒されPKか!?しかし主審の笛はならずGKを指す。その後は一進一退の攻防となり、どちらに転んでもおかしくない拮抗した試合展開へ。残り時間がじりじりと減り、時計の針が気になる。そして流石はK1を主戦場とする強豪校の勝負強さを見せつけられる。後半36分。センターライン付近でFKを与えると、ゴール前へ送られた長いクロスのこぼれ球をゴール前へ流されたところを後ろから走りこんだ選手に足先で触られ高いバウンドのボールが加治佐の頭上を越えゴールに吸い込まれる。終了間際の痛恨の失点!その後の残り時間も諦めることなく全員でボールを奪いに行く。お互い足を止めず体を張り、攻守を素早く切り替える手に汗握るスリリングな攻防戦が続く。しかし5分と少し長めの追加タイム経過後、無念の試合終了のホイッスルが鳴る。ファイナルスコア2-3。再び追いつくことはできず、清流にとっては手が届きそうで届かなかった悔しい悔しい1点差での敗戦となりました。

僅差とはいえ結果は敗戦。ただ清流にとって久々の大舞台で、K1チーム相手に最後まで渡りあえたことには胸を張っていいと思います。県内屈指の強豪校でありながら、80分間正々堂々と戦ってくれた慶應義塾高校の選手たちにまずは心から感謝の言葉を送りたい。そして、勿論強豪相手にも果敢に挑み続けた我らが清流高校の選手たちにも心からの賛辞と拍手を送りたい。ひとこと、感動的な試合を観させてくれてほんとうに有難う!!

さて、11期生はこの日をもって3年間の部活を終え引退となります。監督、コーチングスタッフの皆様、保護者の皆様、これまで選手たちを様々な形で支えて下さり本当に有難うございました。最後の最後に選手全員が走り切り、諦めず、勇気を持って戦い続けた‘ベストゲーム’を見せてくれたことは大きな感動でした。できればこのチームで一つでも多くの大会、試合をさせてあげたかった。2年連続降格や新人戦予選敗退など、結果が出ず辛く苦しい時期もありましたが、選手たちには今日見せてくれたような‘熱い’サッカーで3年間の部活生活を締めくくれたことは大いに誇りに思って欲しいし、この経験は人生の次のステージへ必ず繋がると信じ前に進んで欲しい、と心から願ってやみません。また、現役部員には、来年早々から12期を中心に今日のような熱い試合を毎試合続けてもらいたい!『再び強豪へ』。この試合を起点に今後の清流サッカーの復活劇にも期待しています。

最後になりましたが、このHPの更新も新たな体制で継続していくこととなります。これからは広報部レジェンドと共に何らかの形で陰ながらサポート続けていきたい、と、今日の試合を見て思わずにはいられなくなりました!!1年間ご支援いただき有難うございました。Thank you清流!!

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